2018.12   転んだらともに転んでニッコリ

スマイル仏壇も経営は大変です。
給料も払えないのに、無給で仕事を手伝ってくれるお嬢さんがいたりで、何とかやっています。
仏壇仏具位牌を販売しながら、仏教にまつわるお話しをさりげなく伝えていく。
そのことが、人々の幸せにつながるのではないかと思っています。
 
その仕事を無給で手伝ってくれているお嬢さんが、面白い話しを聞かせてくれました。
「昨日の夜、5歳と3歳くらいの兄弟が道路を歩いていたんです。
 そうしたら3歳くらいの男の子が前を歩いていて転んだんです。
 5歳くらいのお兄ちゃんがかけよって起こしてあげるのかと思ったら、そのお兄ちゃんも弟の横に
転んで、弟を見て笑っているんです。何なんですかねえ」
 
私は、この話しを聞いたときに、即座に思い出したのは龐居士(ほうこじ)と娘の霊照(りんしょう)の話しです。
龐居士は、全財産を大河の中に捨てて在家のまま出家した居士です。
その龐居士の語録は今も伝わっているそうですが、それとは別に臨済録の中にも登場します。
臨済録に何が書かれていたのか、ほとんどの内容は覚えていないのですが、龐居士と霊照の話しを覚えているのです。
「ある日、龐居士が道で転んだ。すると、娘の霊照は、龐居士のそばに転げこんで、にっこり笑った」
という、短い話しです。
しかし、何となく印象深い話しです。
 
もっと、強烈なのは、龐居士がそろそろ死期を悟ってか月蝕の日に死のうとしたら、
「お父さん、月蝕がはじまったわよ。ちょっと外に出てご覧なさいよ」
と霊照が言って、父親が外に出た間に、霊照はさっさと部屋の中で死んでしまったという。
それで、龐居士は死ぬのを10日ほど延ばして、娘の霊照を弔ってから死んだのだという。
 
これは、1200年前の話しである。
 
しかし日本にも、同じような話しはある。
昭和初期まで生きた村田和上の生きざまも印象深い。
ある日、檀家のものが村田和上の奥さんの姿が最近見えないので、どうなさっているかと聞くと
「あれも、浄土に参らせていただきました」
というのである。
亡骸は、弟子と一緒に山のふもとで荼毘にふしたらしい。
 
その村田和上には娘さんがいて、着物一つも持たせるでなく身一つでお嫁にいくことになった。
生前の奥様が心配して、「嫁に行く準備はいかがしましょうか」と聞いたら、
「ちゃんと準備してある」とのこと。
嫁に行く当日、村田和上から娘さんの与えられたのは1冊の朱色の真宗の勤行集のみだったという。
 
いやはや、すぐれた仏教者というのは、あきれたものである。
とてもまねなどできそうにない。
しかし、なつかしくもあり、ありがたくもあり、やはり、このような仏教者がいなければ仏法は途絶えてしまうに違いない。
 
 
 
 
 
 

今は亡き、わが師(紀野一義先生)の教えです。
 いかに生きていけばよいのか、わからなくなったときのよりどころとしています。

   自誓
    一、心ひろびろと、さわやかに生きん。
    一、真理をもとめてひとすじに生きん。
    一、おおぜいの人々の幸せのために生きん。



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