2019.5   苦難苦労について(ある殺人事件の被害者の思い)

先日インターネットで、親族が殺害される被害にあった女性の記事を読みました。
多くの人が知っている事件でもあるのですが被害者と字が違うので、自分から被害者の家族だと名乗らないない限り気づかない人も多いようです。
しかし、今あえてその被害者の家族であることを名乗ろうとしている理由を彼女は述べています。
その事件が起きるまで、被害者も家族も誰もがうらやむような幸せな家族だったのです。
被害者の母は、殺人事件の被害にあったということが、不幸せの象徴のようなものであり、みじめさを感じていたようです。
被害者の姉でもある女性は、母の気持ちに疑問を感じます。
それまで母の期待通り、ある意味、優秀な娘を演じてきて、それなりに幸せであったのですが、母が被害者の子供の一人に障害があり、殺害されるのはその子供だけでよかったのにというような愚痴をこぼしたようです。
このあたりの事情は、私も正確に覚えていないので、間違っていたらおゆるしください。
そのときに、その女性は高齢でもある実の母が間違っていると初めて母に反発したようです。
立派で裕福な家庭に育ち、その過程を守ってきた大切な母の考えにも誤りがあると思ったのです。
というより、心の中で母の考えと決別されたのではないかと思います。
その母も亡くなったことにより、できれば忘れたい殺害事件の被害者として、その事実を隠すことなく、被害者の家族として生きていきたいという決意を最近されたようです。
被害者とは名字も違うのですから、自分から名乗らなければ、人は気づかないものです。
しかし、それは、何かが間違っていると感じられてたのでしょう。
おそらくは、被害者になることがみじめであるとか、障害のある子供がいることが恥ずかしい存在だと思うような母親の考えというか感覚が間違っているとことを強く自覚されたのではないでしょうか。
私は、彼女が立派だと思いました。
でもそおらくは、殺人事件の被害者の家族になったという出来事がなかったら、彼女もごく平凡で幸せそうな人生をすごされたことだと思います。
平凡であること、人よりも裕福であること、優秀であることが決して、人間として幸せとはいえないと思います。
無難に幸せに生きたいと思いますが、人生は必ず、どうしようもない苦難がやってきます。
誰だって死にます。
病気にもなります。
それに匹敵するようなどうしようもない苦難も必ずやってくるものです。
やはり、そんな苦難も乗り切り、笑顔で生きていけるようにならなければなりません。
 
ちなみに、私も、高校1年生の時に祖父がライフル銃で殺害されました。
全国紙の新聞一面にも出ましたし、NHKの全国放送でも流れました。
祖父は製薬会社を退職して倉庫の管理人をしていたのですが、職業が労務者と紹介されたことが妙に腹立たしいような恥ずかしいような思いがしたこともはっきり覚えています。
私とは、その祖父の家に下宿していたのですが名字が違うので担任の教師でも気づかなかったようです。
私もあえて、私の祖父が殺害されたことは、ほとんど話した記憶がありません。
その直後には、両親は離婚すると騒ぎ、私もガソリンスタンドでバイトを始めたり、家出をして警察に保護されたりと色々とありました。
 
その女性は甥にあたる障害児のことも少し話していますが、私の息子は、仮死状態で生まれて3週間、集中治療室にいました。
私にとっては、何とか生きてほしいことだけが願いでした。
脳に障害が出る可能性を聞いていましたが、小学校はダウン症や自閉症の子供さんたちと同じ支援学級です。
もっとも私より頭もいいし性格もいいのですから、あまり心配はしていません。
今は本人の希望で大手パン屋さんに勤めています。
心配なのは、東京芸大に行っている娘ですが、やはりかなり繊細なのか、情緒が安定していません。
ウツだとか死にたいとか言うし、暴れることもありますが、正直あまり気にしていません。
できることはそれなりにしていますが、娘は不満だらけのようです。
今後も、なにが起きるかわかったものではありません。
 
こんなとき、やはり、お釈迦様の教えやすぐれた仏教者や我が師の教えや生きざまは参考になります。
特別に信心とか信仰とかのレベルは必要でもなく、十分、役にたつ教えはあるものです。
艱難辛苦は汝を珠にす。
 
 

 今は亡き、わが師(紀野一義先生)の教えです。
 いかに生きていけばよいのか、わからなくなったときのよりどころとしています。

   自誓
    一、心ひろびろと、さわやかに生きん。
    一、真理をもとめてひとすじに生きん。
    一、おおぜいの人々の幸せのために生きん。


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