2019.08  「火の車 作る大工はなけれども 己がつくりて 己が乗りゆく」
 
 この狂歌というか和歌は一休さんの教えのようです。
 火の車というのは地獄で鬼が引く火ダルマの車で、この世で悪いことをした人間が火の車に乗せられて、うめき苦しむ姿が絵になって伝わっています。
 この世には、火の車はありませんが、人の心が作りだす火の車は、数多くあります。
 一般的には、会社が火の車、家計が火の車といった具合によく使います。
 経済的に大変で、火の車に乗ったような苦しみを味わっているということでしょうか。
 会社も個人も、経済的に行き詰れば、倒産や破産ということです。
 倒産や破産となれば、贅沢もできなければ、名声や名誉も失うでしょうし、経済的にも精神的にも大変ですね。
 ただ、それはそれ、それがどうしたというのでしょう。
 倒産した破産したからといって、飢え死にするようなことはありません。
 貧乏にはなるでしょうが、生活は十分やっていけるでしょう。
 ただし、贅沢して、人から羨ましがられるような生活をしてきた人は、貧乏な生活なんて耐えられないでしょうね。
 非常に苦しい思いをすると思います。いつの間にか、金銭欲、名誉欲名声欲の価値観が正しいと洗脳されてきたのですから・・・。
 もともと貧乏であれば、破産しようがそれほど生活が変わるわけではありませんから、苦しみも少ないでしょうね。
 
 
 良寛さんのように、小さな庵に住み、一汁一菜の生活に十分満足できれば、貧乏なんて何でもないですね。
 盗人に間違われて、生き埋めにされそうになっても、死ぬときは死ぬと、あわてもせず。
 縁にまかせて、仏の道を歩く姿は、すがすがしい。
 また酒も好きでたしなむほどにはお飲みなり、鮒の昆布しめなども喜んでお食べになった。
 遊郭にも托鉢に出かけ、遊女と親しくなってオハジキをして遊ぶ良寛さん。
 これが僧であるということに執着すれば、飲む、打つ、買うなどの世界には近づきもしなかったであろうと思う。
 まるで執着がないから、気のむくまま、縁に任せて、唯一、大きく違うのは仏の教えを大切されたことだろう。
 苦しむのは、執着するからです。
 執着することを離れれば、自由にのびのびと生きれるのではないでしょうか。
 仏(仏陀)は、スッタニパータの中で執着を離れよと、なぜかしつこいまでに語っておられる。
 
 執着のおおもとは、金銭欲であり、名誉名声欲であり、食欲性欲である。
 これらの執着を離れることを、修行していかなければ、本当の安心や自由はないのではないかと思う。
 
 言葉にすれば簡単ですが、実践するのは難しいでしょう。
 ただし、誰もが幸せに生きるにはという問題に対して参考にはなるはずです。





 今は亡き、わが師(紀野一義先生)の教えです。
 いかに生きていけばよいのか、わからなくなったときのよりどころとしています。
   自誓
    一、心ひろびろと、さわやかに生きん。
    一、真理をもとめてひとすじに生きん。
    一、おおぜいの人々の幸せのために生きん。

 


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