2020.05.14 「オマエモシヌゾ」 ある教育者の言葉
哲学者の西田幾多郎の弟子であり、真宗の傑僧である暁烏敏の弟子でもあった毎田周一という教育者に「オマエモシヌゾ」という言葉があります。
毎田周一の弟子達は、その言葉を仏壇に貼りつけて、毎日わが身を省みていたようです。
浄土真宗の蓮如上人は、「信心が起きません。どうすれば、信心が起きますでしょうか」と尋ねる弟子に「明日、死ぬと思えばよい」と応えています。
一休禅師は、正月早々からドクロを杖にさして「ご用心、ご用心」と京都の町を練り歩いたそうです。
私たちは、日々何となく生きています。
いずれは死ぬことはわかっていますが、日々を真剣には生きていません。
限りある命を、もう一度自覚して、悔いのない日々を送りたいものです。
遠慮ばかりしていたのでは、もったいないですよ。
やりたいことがあれば、しっかりやった方がいいですよ。
女優の岸恵子は、去年の87才の時だと思いますが、「自分は年寄りだと感じたことはない」と語っています。
彼女は、見た目もずいぶんと若いですね。
「私は、本当は心配性であるんだけども、気持ちは明るい方に向いています」とも語っています。
矛盾しているようですが、確かに誰でも本当は弱いのですが、そこをどうやって、勇気をもって生きていくかということではないでしょうか。
岸恵子さんには、老齢の恋や生きる喜びを、演劇や小説の中で今後も表現してほしいですね。
そして、もっともっと、多くの老齢の人々に活躍してほしいですね。
私もがんばりますよ。
私の人生、これからです。
今は亡き、わが師(紀野一義先生)の教えです。
いかに生きていけばよいのか、わからなくなったときのよりどころとしています。
自誓
一、心ひろびろと、さわやかに生きん。
一、真理をもとめてひとすじに生きん。
一、おおぜいの人々の幸せのために生きん。